2008年12月30日(火曜日)


ときどき絶食するのは躰に良いと思うが、ときどき人とのつき合いを断つ、というのも効果が期待できる。2カ月くらい誰にも会わない、電話もしない、ネットもしない、という生活をしてみる。そうすると、たとえば買いものをするときも、人に見せられるものではなく、本当に自分が欲しいものを選ぶだろう。人と話せるものを見たり読んだり探したりすることもない。自分が何をしたいのかわかる。でも、そんな贅沢なことができる人は限られているか。

自分の考えを持つ、自分を確立する、ということが僕のブログから読み取れるそうだが(そういうメールが多かった)、僕は自分の考えがとても曖昧で、常にふらついていて、矛盾だらけだと自覚している。なんとか確固たる思想を持ちたいとは思うけれど、そのつど考えてしまい、そのつど考えが変わる。それから、自分を確立するって、どういうことだろうか? それがもう僕には概念としてわからない。どんなふうになれば確立できたといえるのだろう。  考えれば考えるほど、不安定になるものだ。安定したいから考えないようになる、というのが普通である。なにも考えないで、酒を飲んで、TVをぼんやり見て、日々流されていく、という生活が一番安定しているだろうし、自分が確立している状態かもしれない。なんとか自由になろうと考え、自分の好きに変えてみようと思うほど、不安定になって、自分がわからなくなるはずだ。  ただ、それでも良いと思う。良いと思うしかない、ということ。良いと思うのも自分だけだし。

via: MORI LOG ACADEMY: どんなふうに鳴るのか