2008年10月27日(月曜日)


昨日は、小説の話をしなかった(忘れていたわけではない)。今日は、僕の小説の書き方、順番と時間配分を書いておく。 1)最初にタイトルを決める。これに最低でも数カ月をかける。いつも、頭の隅に置いておくが、思いついたものをメモすることはしない。忘れてしまうものは、インパクトがないものである。 2)タイトルが決まって、書く段階に至ったら、人物表を作る。名前のリストを書き、だいたいどんな人かを想像する。 3)舞台となる主な場所を想像する。あるときは、その国、その地方の地形、見える風景なども考える。地図を頭の中に描く。同様に、建物の図面も思い描く。複雑なときは、簡単にスケッチすることもある。場合によっては、2)と 3)が逆になる。 4)目次を決める。各章のタイトルを考え、だいたいの流れとページ数を決める。 5)引用を決める。ぼんやりとしたイメージから、どんな文献が相応しいかを考える。これは、テーマ曲を決めるようなものだと想像してもらえれば良い。引用する本を決めたら、その本を書店に買いにいく。ない場合があるので、3つくらい候補を挙げておく。その本から、最初のトビラの引用をする。 6)そのあとは、とにかく順番に書いていく。いつも文字数を気にして、1日に決まった量しか書かない。どんなに途中でも、予定文字数を超えたら、そこで書くのをやめ、頭に残っている分は、明日への貯金にする。明日、すぐに書き始められるからだ。 7)予定文字数の 10%くらいを書くと、だいたい話の筋が見えてくる。あとは、その見えてきたものを書き写すだけだ。時間的には、1日に2時間程度(ただし、僕の場合は細切れで 10〜15 分で、トータルで2時間である)で、2〜3週間かけて書く。急いで書くという感じではなく、むしろ逆で、できるかぎりゆっくり、落ち着いて書くようにコントロールする。