2008年10月14日(火曜日)
先日たまたまTVを見ていたら、アナウンサがノーベル賞を授与された博士の研究について説明をしていた。スタジオにいた司会者のタレントが、「ああ、そんな難しいこともういい、ぜんぜんわからんから」と笑って言った。そうそう、こういう態度を何度見たことだろう、と僕は感じた。 文系の一部の人が算数や物理に対して見せる拒否反応だ。僕は、国語や社会や英語がまったくできなかった(偏差値ぎりぎりくらいだった)けれど、少なくとも、「ああ、わからんから、駄目」と顔を背けるようなことはしたことがない。これは、理系の人にほとんど共通していると思う。文系も理系もお互いに向き不向きがあり、得手、不得手があるだろう。ただ、不得手なものを拒否するかどうか、の違いを感じることが多い。
スバル氏は、「この歳になって、人間にはいろいろなタイプがいることが、やっとわかってきた」と話していた。自分の子供を育てた時間の中で、自分との違いを認識したようだ。同じ犬種の犬でも、一匹一匹違っている。同じはずだ、と考えて単純な比較をするから、優劣が気になり、その結果、僻んだり諦めたりする。自分のペース(時間)を見つけることが、なによりも大切だと思う。生きる方法は、「自分」を使う以外にないのだ。