2008年10月09日(木曜日)


ロンドンでもパリでもニューヨークでも、日本人が街を歩いているのを見た周囲の人が、「あ、外国人だ」と意識することはまずない。話をして、言葉がよく通じなくても、外国人だとは思われないことだってある。逆に、中国や韓国へ行けば、話をしなくても「あ、外国人(たぶん日本人)だ」と認識される。肌の色や顔が似ているから地元の者に見られるだろうと思ったら大間違いである。韓国人は、「顔つきで確実にわかる」と言うし、中国人は、「服装や動作でわかる」と言っていた。 日本の中では、白人や黒人が歩いていれば、「あ、外国人だ」と日本人は認識するだろう。その人が日本に帰化した日本人であるかどうか、その可能性は考えない。また、中国人か韓国人が歩いていても、ほとんど識別できない。話をしてようやくわかる程度だし、少し日本語が上手な人だと、もう区別できない。田舎から出てきた人の訛りの方が外国人っぽかったりする。とにかく、日本人の持っている「同国人」の判別基準や、それに付随する感情的認識は、世界的に見て非常に特殊である。

via: MORI LOG ACADEMY: 日本人の外国人感