2008年09月15日(月曜日)
ビジネスとしては、そういった新しい需要を開拓することは重要だし、そういった姿勢がなければ、じり貧になるばかりで未来の発展はない。しかし、膨大な費用と労力を費やして大宣伝をしても、結局は「宣伝に吊られて手に取ってはみたけれど……」というような消極的な消費を増やすだけで、それによってビジネスの強固な地盤が築かれるわけでは全然ない、ということはどうやら確からしい。そういう時代になった、ということ。
宣伝の効率はどんどん低下している(想像だが、新聞広告なんか、この低下が顕著だろう)。お金をかけて大宣伝して、トータルの数を稼ぐことが、いったいどれほどの価値があるのか。これが「選挙」であれば、多数が勝って、それによってその後の自由度を獲得するだろう。しかし、創作は多数決ではない。シェアをより多く取る意味は何だろうか? むしろ、そういった「非効率な多数」を背負わない方が、将来の自由度は高い、とも予測できるのである。