2008年08月06日(水曜日)
仕事などで相手から連絡がなかなか来ない、という場合、とてもやきもきするわけだけれど、こういったとき、昔だと「しばらく出張していました」とか、「電話のないところにいたものですから」という言い訳を聞かされたものだ。最近では、「携帯を忘れて出かけてしまって」や「会社のサーバがダウンしていまして」という言い訳に変わった。言い訳を聞いた側は、「そうですか、まあ良かったです、とにかく連絡が取れて」と笑顔になって、遅れたことを怒らないのが普通だ。だが、これは言い訳が功を奏したからではなくて、「まったく、信用のできない奴だな」と腹で思いながらも、「今回だけでも、とりあえず仕事を先へ進めよう」と割り切っているだけのこと。言い訳によって信頼が回復できたわけでは全然ない。その場がなんとか治まったとしても、失った信用は取り戻せない。人に信用されない人間というのは、そのつど「ああ、なんとか大丈夫だった、セーフ」、と勘違いしているのである、確実にアウトだったのに。 商売で最も大事なのは信用だ。信用ができるかできないかの差は歴然としてわかる。店や人によって格差がある。むしろ、品質の差よりも相対的に大きくなっているように思う。特にネットの商売では、なおさらこれが目立つ。もっと信用を売りものにしてもらいたい。