2008年08月04日(月曜日)


思えば、25 年ほどまえになるか、Apple にJ.スカリーが引き抜かれ、彼は異常なまでにPDAの開発に力を入れた。あのとき、雑誌などで僕はその関連の記事を沢山読んだのだが、今、iPhone にあるものはすべて、当時既に構想されていた。予想以上だったのは、サイズくらいだろう。ここまで薄く小さくできるとは、当時のバッテリィからは考えられなかったと思う。 話は変わって、子供の好き嫌いについて。僕の周辺の人たちで統計を取ったところ、子供のとき好き嫌いが多かった人ほど、高学歴のようだ。歴史上の人物でも、天才と呼ばれる人はたいてい嫌いな食べものがある(これも僕が知っている範囲の話)。高学歴が良いとはいわないし、好き嫌いが悪いともいわない。僕が思うに、子供が食べられない原因は「味」ではなく、「臭い」なのだ。つまり嗅覚が鋭いことに起因している(細かくしても無駄だという意味はここにある)。嗅覚は、多分に神経や頭脳の活動と関連があるだろう。だから、そんなの気のせいだ、と思えるほど無関係ではないと思われる。 僕も子供のときに食べられないものが沢山あったが、大人になって半分以上に減った。それだけ歳のせいで嗅覚が鈍くなったからだし、たぶん、それだけ頭も悪くなっているはずだ。 まあ、嫌いなものがあるとか、ないとか、そんなことはどうだって良いことだ。でも、「食べられる」ことや「飲める」ことを自慢するのだけは、ちょっとみっともないと思う。それは能力ではなく、単にセンサが鈍いか、壊れているだけなのだから。

via: MORI LOG ACADEMY: アンプと iPhone と好き嫌い