2007年11月29日(木曜日)


宝くじと聞くと、学校の授業で確率を習った幸運を思い出す。宝くじよりも、確率の計算ができることの方がずっと価値があるだろう。 宝くじを買う人におすすめなのが、確実に当たる確率が高くなる方法。それは、ずばり「沢山買う」ことである。最低でも 100 万円は買うのがおすすめだ。できるなら 1000 万円くらい買うと良い。1 万円買う場合の 1000 倍も当たる確率が高くなる。実際、1 億円なんて大当たりを当てた人は、ほとんどこれくらい買っているのである。え、本当かって? 調べたわけではない(調べられない)が、数学的に考えて、その確率が非常に高いことならば証明できる。 宝くじの期待値は、だいたい半分弱だ。簡単に言うと、300 円の宝くじは単なる紙切れではない。150 円も価値があるものなのだ。つまり、1 万円買えば 5000 円近くは当たるし、1000 万円買えば、なんと 500 万円近くは当たる。特に、買う枚数が増えるほど、期待値に近い額が当たる場合が多くなるはずなので、絶対に大損をしないで済む。むしろ、1 枚だけ買ったときが丸損する確率が高いのだ。 期待値が約半分ということは、当選者に支払われる倍の額をみんなで協力して支払ったことになる。だから、1 億円の当選者がいれば、2 億円をみんなで援助したのだから誇らしく思おう。しかも、差額の 1 億円は日本宝くじ協会の収益となり、当選者に代わって税金まで納めてやったも同然なのである。 義務教育で確率を習うけれど、そのとき、「どのくじも当たりの出やすさは同じである」ということを表現するため、「当たりが出ることは、同じくらい確からしい」という変わった表現を使っていた。この「同じくらい確からしい」の「確からしい」という部分だけが頭に残り、日本人はみんなこぞって宝くじに駆り立てられるのかもしれない。

via: MORI LOG ACADEMY: 宝くじにおける究極の奥の手