2007年10月07日(日曜日)
水は比熱が大きく、暖まったり冷えたりしにくい。したがって、海よりも陸地の方が温度の変化が激しい。たとえば、夜は陸の方が冷えるし、昼は陸の方が暖かい。 暖かいところでは空気が膨張する。膨張すると密度が小さくなるため上昇気流が起こる。これが昼間の陸地で起こり、地上付近で気圧が下がるため、海から空気が流れ込む。これが海風である。海岸では、いつも海から風が吹いている印象があるが、この原理のためだ。 逆に夜になると、陸地の空気の方が冷えるため、陸から海へ風が吹く。これが陸風。朝方と夕方に、ちょうど切り替わるときがあって、このときには風がない。これが凪(なぎ)である。 海から離れ、内陸になるほど、昼間の気温は高くなり、夜は冷える、という傾向がある。 北極は陸地はないが、南極は陸地がある。だから、南極の方が冷えやすい。北極は海水が循環しているために、それほど気温が下がらない。 海風と陸風は、小学校で習ったことを今も覚えている。4年生くらいだったのではないか。それ以来、海風でカモメがホバリングしているのを見るたび、夜はこっちを向いて飛ぶのかな、と思う。しかし、たぶん夜は飛ばないのだ。