2007年09月12日(水曜日)


それよりもずっと小さいスケールではあるけれど、委員長が急に辞めたり、学部長クラスの先生が急に職を退いたり、といったことはわりと多い。辞めるのならば、もう少し早めに教えてほしかった、と周囲は口を揃えて愚痴をいうわけだが、しかし、人間なかなか自分自身の限界がわからないものだ。特に、周囲の意見を聞き、空気を読もうとするほど、ますます自分が見えなくなる。情勢に柔軟に対処することは、すなわち自分を見失うことに等しいからだ。世渡りの上手い人ほど、自分の限界に気づかない傾向にある。そういう人たちを大勢見てきた。 人の限界が一番見えるのは、その人が絶好調のときだ。調子が良い人間を観察すると、その人間の悪い部分が見極めやすい。やはり、調子が良いときに隙間が開き、本質が覗き見えるためだろう。のぼせているから、ガードが下がって、防御が不完全になるのだと思う。

via: MORI LOG ACADEMY: 調子が良いときの防御