2007年06月01日(金曜日)
故事成語だと思う。詳しいことが知りたい人は調べてほしい。ただ、普段、まあまあ使う言葉ではある。「守株」とは、「株を守る」だ。これは、ウサギが切り株にぶつかって倒れたので、それを見ていた農夫が、労せずしてこれを得た。気を良くして、そのあと2匹めのウサギを期待し、じっと株を見守っている、という状況を示した言葉である。友達がなにかでたまたま得をした、と聞きつけると、それと同じことをして、自分もじっと待っている、というようなときに使う。他社からベストセラが出ると、それと似た本を作ろうとしてしまう編集部にも、これが適用されるかも。 「刻舟求剣」は、「舟を刻みて剣を求む」と読むが、水の中に剣を落としてしまったため、あとで取りにいってもらおうと、落としたのはこの場所だ、と舟に目印をつけておくこと。ようするに、川の流れや、自分が移動していることを、感じていない。世の中が変化していることに気づいていない人・行いを揶揄している。簡単にいえば、客観性がない、ということ。「今はこんなものが売れるんです」というのは、だいたいこの程度の目印かと思われる。