2007年03月12日(月曜日)
ほかのメディアで書いたことがある。ホビィ(hobby)は、「趣味」と訳されている。日本人は、「趣味」に対して、「本業ではないもの」「遊び」あるいは「暇つぶし」といった認識をしている場合が多い。しかし、欧米ではそうではない。hobby は、その人物の人間としての奥深さを評価する重要なファクタの1つである(「無趣味」は「無職」と同じくらい眉を顰められたりする)。まあ、別に他人の評価などどうでも良い。ただ、「しょせん趣味だ」とか「趣味だからほどほどに」といった考えは、少々浅はかだと思うだけだ。 歴史を見ても、多くの数学者が、趣味で数学を楽しんでいた。それが本業ではなかった。ほかにも数多くの発見が、個人の趣味の活動から生まれている。hobby は、日本語に訳すならば、「個人研究」あるいは「家庭研究」が近いと思われる。 ちなみに、スポーツやレジャは hobby ではない。これは、欧米でもそう認識されている。だから、たとえば「hobby はテニスです」というと、テニスの歴史について研究しているのか、と誤解されたりする。