2007年02月12日(月曜日)
他人に影響を受けないで生きることは不可能である。また、影響を受ける必要も多分にある。僕は、自分のことを特に影響を受けにくい人間だとは思っていないけれど、平均的に見れば、受けない方かもしれない。 「どうしたら他人を気にしないようになれますか」という質問をよくいただくのである。変な質問だ。こういう質問を思いつくこと自体が、人のことを気にしているわけだし、影響されにくい僕としては、質問に応えて気持ちの良いものではない。 多少譲歩して書いておくが、他人を気にしないことは簡単である。人に嫌われれば良い。それだけだ。これが一番単純な対策である。もっといえば、誤解されれば良い。本当の自分をわかってほしいとか、なんとか人に好かれたい、と思っているうちは、絶対に人の影響を受けるだろう。 嫌われたり、誤解されたりするのはちょっと困る、という場合もあるかもしれない。それが普通である。しかし世の中、人間は沢山いるのだ。大勢に嫌われても、誰かがきっと歩み寄ってくれるだろう。大勢に誤解されても、きっと誰かが理解してくれる。生きているうちは孤立しているかもしれないが、死んだあとの未来には誰かが認めてくれるかもしれない。まあ、そんなふうに考えて、あまり気にしないことだ。気になること自体は、敏感な証拠であって、むしろ良い状況だと思おう。ただ、少々「のんき」になることがよろしいかと。