2007年01月07日(日曜日)


子供のときに抱いた疑問である。クマは寒くなると冬眠するが、北極にいるシロクマは冬眠するのだろうか。ほとんど年中寒いのではないか、と心配になった。答は、メスが子供を生むときだけしか冬眠しない、らしい。 さて、ホッキョクグマ(シロクマのこと)は、何故白いのか。子供から尋ねられたら、あなたは何と答えるだろう? 予想される一番多い答は、「白い雪の上で生活しているから、身を守るために白くなったのだ」だろう。大人は「保護色なんだよ」とわかったような口調で子供に教えたりする。しかし、単にその言葉を知っているだけだ。言葉を知っていることは、科学的知識ではない。 シロクマは最大級の肉食獣であって、シロクマを襲うような天敵は北極にはいない。むしろ、襲われる側のアザラシなどが、身を隠すために白くなければならない(白っぽいのもいるが)。そういえばペンギンも白くない。弱い動物が白くないのに、強いシロクマがどうして白い? これらからわかるように、保護色説は間違いだ。 たとえば、寒いところではほんの少しの太陽熱でも吸収できるように黒い方が有利ではないか。シロクマだって、普通のクマのように黒い方が躰が温かいのでは? つまり、子供たちが抱いている疑問はこうではないだろうか(僕は子供のときにこう考えた)。 答はここには書かない。興味のある人は調べてみよう。 単なる言葉や解釈を知識だと勘違いし、当たり前だと思っていることが多い。少しでも考えてみれば不思議になる。不思議に思うことが本当の知識の始まりである。

via: MORI LOG ACADEMY: シロクマは何故白い?