2006年12月27日(水曜日)


というのも、僕は、人にものを薦めるのが嫌いなのである。自分が好きなものを、ほかの人が好きになってほしくない、とさえ思う。当然ながら、薦められるのも好きではない。これは、人が好きなものを自分は好きにならない、というひねくれた性格から来ているものと思う。 人と同じであることにまったく価値を見出せないので、自分と同じ価値観を他人には求めない。ときどき、ほんの僅かな一部の人にだけ、価値観を共有したいと思うことはたしかにある。でも、大勢の不特定多数にはそれを望まない、という意味だ。簡単にいえば、常に少数派でいたい。多数派に与(くみ)したくない、ということだと分析できる。

via: MORI LOG ACADEMY: プレハブとハカイダー


当たり前のことを書く。というか、数学の法則とは、すべて当たり前のことである。 半径 r の球の体積は、4πr3/3 である。これを、「身の上心配ある参上」と覚えている人も多いだろう。 僕はどうやって覚えているかというと……。 その球がすっぽりと入る円柱を考える。高さが 2r だ。底面積 × 高さが体積なので、底面の円の面積 πr2 に 2r をかけて、2πr3 が、この円柱の体積になる。このちょうど 2/3 が球の体積だ。そして、球を入れたときの隙間というか、残りの体積は 2πr3/3 であって、これは、同じ底面と高さの円錐の体積に等しい。すなわち、球と円錐を足すと円柱になる、と覚えていれば、どれもすぐ思い出せるというわけである。 少なくとも、「身の上心配ある参上」よりは覚えやすい。球の表面積が 4πr2 で「心配ある事情」と覚えるため、「身の上心配ある事情」と混ざってしまうと、困ったことになるので、丸暗記するのは危険である。 その表面積は、4πr2 からもわかるように、πr2 の4倍であるので、たとえば、地球の表面積は、地球を真っ二つにしたときの断面の4枚分であると覚えておけば良い。地球儀に張る紙の量は、ちょうど2倍の直径の円と同じである。もし直径 12000k mの地球が平らだったら、直径 24000km の円盤の上に、すべての海と陸がのるはずである。というようなことを一度想像すれば、忘れないだろう。

via: MORI LOG ACADEMY: 球の体積と表面積