2006年12月20日(水曜日)
天才と呼ばれる人たちを何人か実際に知っている。天才がどんな定義なのか、人それぞれだし、僕も特に定義を持っているわけではない。ただ、才能がある人たちに共通することは、常に変化をする、という点だと思われる。「おお、これは凄いな」と思ったときには、もう当人は別のところにいる。「ああ、それはね、昔のことだよ」と言われるのである。優れた才能というのは、そういうものだ。したがって、期待に応えるようなものでは基本的にない。こんなものをお願いします、と依頼して、期待どおりのものが返ってくるとしたら、それは天才による「才能」ではなく、職人の「技術」によるものと思ってまちがいない。