2006年10月30日(月曜日)
今日も朝方、庭の落葉を拾った。拾っているうちに、次のようなことを考えた。 1)毎日地面を見て、落ちている葉を拾っているだけで、その樹の様子がわかる。異変にも気づくだろう。上を向いて空に伸びる枝を眺めているだけでは、気づかないことがある。これと同じように、伸びゆく個人、伸びゆく組織の現状を正しく見るには、先端ばかりではなく、足許をよく観察し、そこに何が捨てられていくのか、を見定めることが大切かもしれない。 2)落葉を拾っているうちに、だんだんそれが重くなる。軽い一枚一枚からは想像ができないことだが、やってみると知らないうちに重い袋を抱えて移動しているのだ。拾い集めて初めて重さがわかる。一つ一つがもの凄く馬鹿馬鹿しいことでも、それらをちゃんと処理することで、意外な全体像が把握できることがある。 3)落葉を拾えば、それを食べる虫が減る。そのまま放置すれば、虫は増える。たとえば、環境を整備することで犯罪は減るのか、という議論がある。悪い人間は必ずいるのだから、環境が綺麗になっても、別の場所へ移動するだけではないか、という悲観だ。しかし、自然を見ていると、やはり、そこで生活できるからこそ、仲間を増やすのではないか、とも思える。 まあ、落葉を拾うだけで、いろいろ思いが巡るものである。これは【理科】だろうか……。