2006年07月05日(水曜日)
「現在の力では、勝てる可能性は低い」といった客観的な予測を素直に口にできる人間が、あらゆる戦いに必要不可欠である。そういった判断が本当の強さ、あるいは強さへの第一歩だと思う。
赤外線というのは「赤い光」のことだと思っている人が多いが、間違いである。赤外線は目には見えない。だから色はない。これは、「運命の恋人を結ぶ見えない赤い糸」と同じで、見えないのに赤いのは矛盾しているが、周波数が「赤」に近く、赤の外側にある(波長がより長い)光、という意味だ。 テレビのリモコンは赤外線の光を放っている。テレビ側にはその光を感知するセンサがあるわけだ。携帯やデジカメのディスプレィを通して見ると、このリモコンの小さな赤外線ランプが光っているのが確認できる。これは、人間の目に見えない光まで、デジカメのセンサが感知するため。 軍事目的に開発された赤外線スコープは、赤外線のライトを照射し、これをカメラとディスプレィを通して見る。人間の目には見えないため、肉眼では真っ暗闇のままなのだが、スコープには、ライトに照らされた物体が映る。 一方、温度を持っている物体は、赤外線を放射している。これは、灼熱した鉄が赤く光ったりするのと同じで、温度によっていろいろな周波数の光が放射される現象。赤外線は比較的低い温度でも光るので、赤外線カメラで撮影すると、その明るさから物体の温度がほぼ推定できる。つまり、離れた位置の温度を、そこから放射されている赤外線で知ることができる。 ちなみに、遠赤外線とは、赤外線の中でも波長のより長い光のことで、もちろん人間の目には「赤く」も「明るく」も見えない。