2006年04月25日(火曜日)


もうほとんど死語、あるいは古語になるかもしれない。「なずむ」も「かかずらう」もいずれも、「こだわる」というような意味である。 「なずむ」は、漢字では「泥む」と書くようだ。ドロである。辞書によると、「とどこおる」「行きなやむ」「からみつく」「こだわる」などの意が載っていた。「暮れなずむ」と言えば、あっさりとは暮れず、まだ明るさが残っている状態で、ようするに、ぐちぐちともたついている感じである。 かかずらうは、別の言葉でいうと、「関わり合う」である。これも、纏いつくというか、絡み合うというか、ようするにこだわるの意がある。「そんなことにかかずらっていられるか」というふうに使う。今どき、こんな言葉を使うと方言だと思われそうだ。 「こだわる」は、漢字では「拘る」であり、「拘束」の「拘」の字だ。また、「拘泥(こうでい)」という言葉もあって、小事に執着して、融通が利かない様をいう。「こだわりなずむ」ことである。 「こだわり」は、現在では良い意味に使われる方が多いようだが、もともとは悪いイメージの言葉である。僕自身も、「こだわり」はあまり好きではない。こだわりを持たないことを信条としている。

via: MORI LOG ACADEMY: なずむとかかずらう

びてはいるものの