2006年03月31日(金曜日)


たしかに、自分で考えたオリジナルのものの方が価値があるように思う。それには賛成できる。しかし、芸術とは本来自由なものであり、何が良い、何が悪いと規定するのも変な話ではないか。著作権の問題があるけれど、そんなことは子供の発想には無関係である。描きたいものを描く、自分の好きなものを好きなふうに作る、という当たり前のことを否定する道理はない。 ただ、そういったものは、作品として大人(社会)には認められにくいことを教える、という効果を狙っているのかもしれない。他人に認めてもらうことが目的なのか、あるいは、自分が楽しむためにやっていることなのか、その差が、子供にはまだわからないだろう。 幼稚園児が描いた絵がよく展示されているが、それらを見たとき、何故そこにアニメキャラが登場しないのか、僕はとても不思議だ。大人の指導の跡が見えてしまう。子供が描きたいものではなく、大人に喜ばれるものが描かれている、というふうに見えてしまうのである。 大人になっても、子供の頃に押しつけられた価値観を引きずっている人はとても多い。それが良いか悪いかは別にして、単に、幅が狭まっている、という客観的な観察である

via: MORI LOG ACADEMY: キャラクタもの