2006年03月19日(日曜日)
趣味というのは、hobby のことだ。日本人は、麻雀や競馬などのゲームや、キャンプや旅行などのレジャーや、あるいはスポーツまで趣味に入れたがることが多いけれど、これは、たとえば hobby の国イギリスでは通用しない。ゲーム、レジャー、スポーツは趣味ではない。hobby は、紳士、淑女の嗜みのことで、創造的なものに限られる。創造的なというのは、芸術、工芸あるいは研究のことだ。仕事ではなく、趣味によって人間を評価される。貴族社会の名残なのか、そういった伝統のようだった。 尊敬に値する人物とは、仕事ができる人ではない。人間性が豊かであるとは、酒を飲んで語り合える人のことではない。 創造的なことに打ち込むと、そこに発見があって、新たな視点を身につけることができる。これが、その人を客観的にし、つまり視野を広げる。趣味の効用とは、人間性が深まる気がする(自己評価)、単にそれだけである。健康のため、人間関係を築くため、資産を運用するための活動も、基本的に趣味とはいえない。