2006年02月28日(火曜日)


これでも、仕事は半分以上は断っている。みんな、「小説を書いてくれ」「長編を書いてくれ」「書き下ろしを書いてくれ」と言ってくる。書きたいものは、あることにはある。しかし、時間はどこにもない。 「模型を作っている時間があるではないか」という意見もあるかもしれない。それに対する答は簡単だ、「は?」である。問題外。そういう発想もなければ、そんな価値観も僕には存在しない。たとえば、10 年後にも研究は続けているだろうし、模型は当然作っているだろうけれど、小説は書いているかどうかわからない。きっぱりやめている可能性も高い。これから時間を削るとしたら、小説以外にないのである。 書きたいものがある、と書いたが、つまりどういうことかというと、書くことで得られるものを、もしかしたら発見できるかもしれない、という予感がある、という意味だ。それは、他人による評価ではもちろんない。自分が見つけられるかどうか、である。

via: MORI LOG ACADEMY: 仕事量