2006年02月09日(木曜日)
現在の数々の法律や条例などにおける規定は、すべて細かい事項、数値などの条件によって定められている。本当に大切なのは、そうした「仕様」ではなく、発揮すべき「性能」である。たとえば、障害者用駐車場をいくつ作れ、という数が大事なのではなく、障害者に対するサービスが機能しているか、が重要なのである。ただ、これを公共機関がチェックするだけの能力を持たないため、簡単に白黒はっきりする条件で仕様規定されているだけだ。 仕様規定は必要なものであるが、本来の目的を見失って、ただ数字だけを堅持しようと頑なになっては困る。大事なのは精神であり、常にそれを問い直すべきだろう。数値を守っていれば良い、守らないのは絶対に悪い、といった短絡的な判断が正しくないときも必ずある。