2006年02月05日(日曜日)
そもそも、失敗しないためにはどうすれば良いだろうか。 常に緊張し、集中していれば良いのか。そんなのは、疲れてしまうように思う。失敗しないために、最も重要なことは、失敗を予測することだ。どんな失敗をするか、あらかじめ想定しておく。すると、失敗してもダメージがさほどない。さあ、もう一度やりましょうね、と思うだけだ。失敗を覚悟してやると、成功したときに嬉しいし。 そうなると、本当の失敗とは、予想外のものになる。予想外の失敗というのは、すぐに気づかない。すぐに気づくような失敗は、予想ができるからだ。そのときは見逃して、しばらくしてから発覚する。つまり、その失敗が顕在化するために時間がかかる。そういうのが、本当の失敗だ。今でも、ときどきある。ダメージを受けるというよりは、感心してしまう。「ああ、その手があったか、敵ながらあっぱれ」と思えるほど、素晴らしい失敗なのである。 そういうわけだから、成功しても失敗しても、結果としては楽しかったりする。これは、僕が他人を相手にする仕事をしていないためだろう。相手は物質であることが多く、つまり、失敗をしても迷惑は自分にしか及ばない。失敗しても、頭を下げる相手は自分しかいない。結局のところ、そういう仕事を僕は選んだみたいだ。