2006年01月19日(木曜日)


5%の濃度の塩水を作るために、5 g の塩を用意した。これを水 100g の中に溶かし込んだが、出来上がった塩水は 105g になるから、塩分濃度は、5/105 = 0.0467…で、5%よりも薄くなってしまう。では、どうすれば良かったのか、といえば、95g の水で溶かせばぴったりになった。この種のことは多い。 資産の 10%の損失を出してしまった。そこで慌てて 10%を補填した。しかし、元の金額には戻っていない。1%足りないのだ。(わかりますね?) 20%値引きしてもらったものに、25%の関税がつくと、元どおりの値段になる。不思議? 前期は予算の 50%しか使えなかった。では、後期は予算の 50%余分に使えば良い。これはうまくいくか? 行きは予定のスピードの 50%しか出なかった。帰りは予定の 50%増しのスピードで戻ってくれば、予定の時間に到着するか、というとそうではない。どこが変? もともと、Aさんが 100 円の品物を作ってBさんに売り、BさんはそれをCさんに 200 円で売っていた。 ところが、消費税が導入されたので、 AさんはBさんに 105 円で売り、国にこの 5 円を納税するので、100 円の儲けは変わりない。 BさんはCさんに 210 円で売り、国に 10 円を納税すると、95 円の儲けになって損になる。 そこで、205×1.05 = 215 円で売り、消費税 10 円を納税すれば、同じ 100 円の儲けになる。 Cさんは 215 円で買うことになったので、15 円の損になる。 国はAさんBさんから合わせて 15 円税金を取ることになるが、支払っているのはCさんである。 あくまでも、社会の勉強ではなく算数の勉強です。

via: MORI LOG ACADEMY: パーセント