2006年01月06日(金曜日)


本文中の誤植は、フィクションの文章のことだから、そんなに落胆しない。読む人も間違いだと気づく。間違いだとわかるのは、正しいものを知っているからだ。したがって、誰が見ても明らかな誤植は誤解がなく、実害もない。 しかしたとえば、森博嗣のローマ字表記が、「Hiroshi Mori」と書かれていたら、読む人はこのとおり認識するだろう。これは間違いで、僕は必ず「MORI Hiroshi」と書くようにしているし、そう書く理由や主張もある。名前の表記を間違われることは、非常に被害が大きいと認識している。何故ならば、創作とは、結局は自分の名前のためにやっている行為だからだ。 出版社の人には是非、カバー、トビラ、目次、奥付、などにもう少し、ほんの少しで良いから、注意を払うよう切にお願いしたい。本当に、本が出るごとにやる気が減少する。

via: MORI LOG ACADEMY: 誤植