2005年11月08日(火曜日)
森博嗣の作品の中で使われているカタカナ表記がよく巷で話題になる。「読みにくい」とか「自己中心的だ」とか。しかし、これはオリジナルではない。工学分野ではごく普通の表記であって、JIS(日本工業規格)や学会・協会でも標準にされているものだ。 特に、長音のこと。英語で最後が「er」や「or」になる単語で、カタカナにしたとき3文字以上になるものには長音をつけない、というルールがある。「センサ」とか「モニタ」とかだ。2文字以下の場合は英語でも後ろの母音にアクセントが来ることが多く、長音をつけることにしたのだろう。新聞などは、たぶん国語審議会のなにかを標準にしているから伸ばすのではないか。ようするに文系だ。